STRONGER 35 -最強にして、最凶、そして最恐-
'08.10.06

BEST 3
1位 ラ・キクチーニャ
2位 ワッタ・レジェンズ
3位 ミカミ・タカマッチオ

得点ランキング
1位:クレスポ(KIK) 8
2位:ドログバ(WAT) 7
3位:D.ミリート(TAK/UOK)、V.ニステルローイ 6

アシスト:チャヴィ(MIK) 8

MVP:マンニーニ
 →名前が紛らわしいため。

BEST11:
    クレスポ
D.ミリート   ドログバ
    イアクィンタ
レジェス    C.ロナウド
     チャヴィ
リオ  サムエル ネスタ
     フレイ

*スコア:左HOME/右AWAY

0-3 1-5 0-1 2-1 0-3
3-0 2-1 1-0 1-0 2-2
3-1 2-2 4-1 3-3 0-1
6-1 2-2 4-3 4-1 1-1
3-0 2-4 1-1 1-1 1-1
3-0 1-1 2-1 2-2 2-0
22 6 4 0 21 10 11
20 5 5 0 18 8 10
16 4 4 2 22 16 6
12 3 3 4 23 18 5
7 1 4 5 13 19 -6
3 1 0 9 5 31 -26

■悲劇は繰り返す〜慟哭、酷なりて〜
ついこの間見たような光景が、そこには広がっていた。ピッチの上に泣き崩れるレジェンズの選手たち・・・喜ぶキクチーナの面々。またしてもプレッシャーに打ち勝つことができなかったレジェンズだが、希望の光は失っていない。

<またしても夢が砕かれた最終戦>
最終節。ラ・キクチーナの勝ち点は21、それに対して、レジェンズは勝ち点19であった。
引き分けならば、キクチーナの優勝。どちらかが勝てば、イコール優勝。運命のホイッスルが鳴った。

先制したのはレジェンズであった。
スタンコヴィッチが巧みなパスワークからあっという間にキクチーナゴールを割る。デヤン・スタンコヴィッチの今大会の出来は出色ものであった。

スタンコヴィッチ
「最高の瞬間だったね。ついにマコト・ワッタに栄光をもたらすことができる。誰もがそう信じて疑わなかった。」

試合は0−1のまま、アウェイのレジェンズ優位に進んでいく。あまりに隙のないそのディフェンス陣に、キクチーナの選手たちも、そしてサポーターたちも静まり返っていた。
上機嫌のマコトはボソっとつぶやいた。
「クリスチアーノ・ロナウドは世界最高のプレイヤーなどといわれているが、まるで決定的な仕事ができないじゃないか。」
プライドの高いスターは、この言葉を聞き逃さなかった。

ゴール前でキクチーナがフリーキックを得る。距離は24m。
怒りに燃えるクリスチアーノ・ロナウドは敵どころか、チームメイトたちすらプレーの準備が出来ていない一瞬のうちに、ボールをセットし、ゴールすみにけり込んだ。
ネットの内側に沈んだボールを、敵も味方も呆然と見つめることしか出来なかった。


クリスチアーノ・ロナウド
「決定的な仕事ができない?言わせておけば良いさ。僕はただ必要とされたタスクを遂行する。それだけでいい。ベストをつくすだけさ。」


これでレジェンズにはもう1点が必要となったのだ。

試合は終盤。
必死に攻め込むレジェンズであったが、ゴールを割ることはできなかった。
それどころか、エルナン・クレスポのヘディングにより逆転を許してしまう。
レジェンズの今大会が・・・終わった。

試合はアルネ・フリードリヒのプレゼントパスによって2−2の同点で終わったが、
今大会、またしても目前にして優勝を逃したレジェンズの失望は大きい。
あと一歩、その一歩の果てしなさをマコト・ワッタはかみ締めて帰路についた。


"3度目の正直って言葉は好きじゃない。けれど今回ばかりは実現せざるをえないよね。"


本当の雄叫びを耳にする日は、確実に近づいている。