【コラム】エンパテ・ア・ウノの逆襲が始まる。
〜川嶋亜美が注入する「エンパテ魂」〜
プレシーズンのエンパテが好調だ。9月18日に開催された濡れ落花生カップで鉄壁の守備を披露し周囲を驚かせた。結果は4チーム中で4位であったが、ストロンガー界屈指の攻撃力を誇るエフシー、キクチーナの両監督に「あの包囲網を掻い潜るのは不可能。」と言わしめた。とりわけ、“エンパテキラー”カリム・ベンゼマ擁するたかまくらぶを無失点で葬り去ったことは、チームに確かな手ごたえと自信を与えた。セロの独立、会長の交代と何かと騒がしいエンパテだが、新会長川嶋亜美は虎視眈々とストロンガーの頂点を狙っているようだ。
【ストロンガータイトルの獲得が最優先だ。】
ストロンガー参入以降、エンパテの成績は芳しくない。最高成績はSTRONGER
22の3位が一度。現存するチームで今だ優勝経験がないのは、このエンパテとワッタ・レジェンズのみである。ただレジェンズに至っては圧倒的カリスマを持つ指揮官マコト・ワタナベが敢えて優勝の道を選んでいないとの見方が有力で、そういった意味でもエンパテの問題はより深刻である。確かにストロンガーは全てが選りすぐりの強豪揃いゆえに仕方ない部分もあるが、エンパテには優勝を狙えるタレントが揃っていない、と見なされているのも事実だ。
それでも今夏は攻守に核となる一線級のタレント2人、ルート・ファン・ニステルローイとワルテル・サムエルをICPから迎え入れた。「(Rカルバーリョを合わせ)まともなDFが3人いるなんてエンパテの歴史で記憶にない」というコロ・トゥーレは、「これで少し楽ができる、スピード落ちたし正直一人はしんどかった。」と付け加える。キャリアの晩年にさしかかるニステルを獲得したことにつては賛否両論あるようだが、会長川嶋亜美は「彼の決定力はまだ錆びついていない。ゴールを量産してくれることを期待する。」とコメント。これはエンパテにとって、ストロンガータイトル獲得こそが、何よりもまず、優先すべき目標であることを意味している。
【“エンパテ魂”を注入できるのは川嶋亜美しかいない。】
エンパテにとって、何よりの福音は新会長川嶋亜美の存在だろう。前会長朝比奈みくるの人気は確かに絶大で、グラブ収入の大部分を彼女のグッズ売り上げに頼っていたことも事実である。しかしまるでアイドルであるかのように扱われた彼女は自惚れを覚え、いつしかチームに混乱を招いた。そんな朝比奈みくるの求心力低下によってバラバラになったチームを急遽引き継いだ川嶋亜美は、悪くて引き分け、良くても引き分けという“エンパテ魂”とも呼ぶべきものを再注入した。さらに川嶋は、負の象徴と化していたフィーゴをユース監督に追いやり、アドバイザーである中田浩二にウノ監督と同等の権力を与えた。今後の指標となるであろう、浩二の求める「3TOPがドン開き、薬を切らさず、フラット3での安定感を求めるチーム」とは、自身が現役だった頃のエンパテそのものだ。現役時代、晩年に至るまで、例え体が引きちぎられようとも、臆することなく圧倒的ボディバ差がある相手にも立ち向かい、エンパテの一員であることの責任の重さを周囲に示していた、まさにチームの精神的支柱。かつての戦友トーニやオーウェンら気心は知れているが、アドバイザーとなった今、グラウンドで弛緩したところは見せない。選手の潜在能力を最大に引き出す術(ドーピング)を誰よりわきまえ、フラビオ・ローマという稀代の役者と苦楽を共にした英雄が現場に帰ってきたのだ。
【新スタジアム完成までに再建は可能か。】
数か月前、チーム運営への疑問から退団を申し出た“クロアチアの怒り”ことオリッチは「グッズ販売ビジネスとアニメオタクだけで固められた、今のエンパテ首脳陣にはサッカーを理解している人間が誰一人いない。これは恐ろしいハンデだ」と警鐘を鳴らす。(ウノ監督自身も朝比奈みくるの熱狂的ファン。)ビジネス面での健全化のみを考える首脳陣とサッカーの現場の乖離は、成績だけでなくサポーター感情にも悪影響を及ぼす。
川嶋亜美新会長はチーム運営を根本から見直そうとしているが、もう少し時間が必要だろう。
旧中田浩二記念スタジアム跡地に、総工費1億500万ユーロをかけた自前の新スタジアム“亜美ちゃんちょーかわいいんだけど”の工事が始まった。完成は今秋の予定だが、そのとき「エンパテ」は、世界最高の舞台、ストロンガーで主役を張れるだろうか。
■チームにみるポイント
〜次回作に向けて/前編〜
・ICP
Strong:卓越された読みによる鉄壁の守備網。シュートで終わる攻撃意識。
一対一での守備は、STRONGERナンバー1。切り返しのタイミングを読み切り、ドリブルを無効化。
攻撃では、エトーを中心に多彩なパスワークで切り裂いてくる。
彼は苦し紛れなプレーは選択せず、常に相手に驚異を与えるプレー、次に繋がるプレーを選ぶ。
Weak:あえてあげるならば、Dfライン。
ヘスキーをコンバートするなど、奇策を投じてはいるが、ラインを乱す事は多々。
スルーパスで抜け出される事が多く、能力差をカバーできず失点のパターンが目立つ。
・エンパテアウノ
Strong:サイド突破からのクロスは、もはやサッカーの基本。エンパテはそれを忠実にこなしてくる。
今まではフィニッシャー不足だったため驚異には感じられなかったが、ニステルが加入した今後は大きな武器となる。
もともとドリブルには定評があったため、アタッカーが噛み合えば鬼に金棒か。
Weak:選手層の薄さ。控えのレベル不足。
残念ながらエンパテに所属する選手で、トップレベルは少ない。
また、トップレベルの選手がでていない時の守備も、プレッシングが弱いため崩れ気味。
大量失点が多いのは、プレッシング不足によるものだと推察される。
・ラキクチーナ
Strong:リオを筆頭とした統率された守備、変幻自在なドリブル、シュートレンジの広さ。
しかし最たるものは、プレッシング技術だろう。
常に数的優位を作り出し、相手を封殺する技術は天下一品。
Weak:最も完成されたチームと謳われるキクチーナ、穴は傲慢な攻撃にある。
簡単なボールロストからのカウンターで何度苦渋を味わったか。
しかしエンパテと同様、選手間格差が大きいのも事実。
高齢な選手も多いため、世代交代をどう行うかによって今後大きく左右されるだろう。
■チームにみるポイント
〜次回作に向けて/後編〜
・FCたけぷ〜る
Strong:なんといっても前線のタレント力。
トーレス、アグエロ、カカ、パトなどスピードにかけては他チームに比べ群を抜いている。
どんなに調子が悪くても、個人技で決めてくるFCを無失点で抑えることは至難の業である。
Weak:ワンパターンな攻撃。個人技に頼りすぎる前線。
攻撃パターンがスルーパスに抜け出しての攻撃がほとんど。
崩すという面においては、Strongerでも下位レベルといっても過言ではない。
そのためボールポゼッション率は悪く、流れが悪いと攻撃は単発になってしまいがち。
・松山ゲイナイツ
Strong:言わずと知れた、そのパスワーク。
ボールに魔法をかけたように相手陣内を切り裂くそのパスワークは、まさにセクシーフットボール。
特に最近の王者であるICP、FC両監督からは絶賛されるそのテクニック。
まさにピッチの魔術師であるゲイナイツは、全てをコントロールし支配し続ける。
Weak:脆弱な守備陣、薄い選手層が目に付く。
そのDFラインは脆いの一言。支配力でカバーしきれない部分での失点が目立つ。
また、ズラタンやメッシといった個の力の最高峰を持っているにも関わらず、活かしきれていないのも気がかりだ。
この両名がフィットし、DFラインの強化がゲイナイツ躍進の鍵となる。
・ミカミタカマッチオ
Strong:リベリの崩しから中央に折り返し、ワンステップおいてのシュートはもはや至高の瞬間。
わかっていても止められないと評される、その一連の攻撃はStrongerにおいて代表的な攻め方の一つだ。
キクチーナのドリブル、ゲイナイツのパスワークと並んでタカマッチオのスタイルは確立されている。
Weak:ニステルを放出した事による、決定力不足は否めない。
また、守備面においてもエンパテと同じくプレッシング技術に欠ける。
プレッシャーが無い状態でPA内まで到達されてしまい、楽に決められてしまう。
大量失点が多いのは、そのためではないだろうか。
新作が11月に迫り、社会人一年目も過ぎ去ろうとしている。
遠方にいるアナキンアングレイ、多忙により不参加が続くレジェンズ。
気は早いかもしれないが、これらの問題をいかにクリアするかが、今後のSTRONGERの発展に繋がっていくであろう。
願わくば、STRONGERとともに歳を重ね、成長していきたいものである。